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 生きているうちに、世界遺産をいくつ制覇できるでしょうか?
 こんな旅の楽しみ方もいいものです。
 せっかく、素晴らしい遺跡を巡っても、その概要が分かっているのといないのとではずいぶん意味の違う観光になります。唯の土の欠片だと思っていたものが、どんなに深い古を語っているのか・・・考えたことはありますか?
 さて今回は、タイの世界遺産特集Vol..3と題しまして、【バンチェン遺跡】についてご紹介いたします。
 タイの歴史が花開く、ず〜っと以前の先史時代の遺跡です。東南アジア最古の農耕文明の発祥の地と言われる貴重な世界遺産です。先史時代の研究はまだまだ解明されていない部分がたくさん。もしかしたら、世界最古?そんな、すごい遺跡なのです。


.基礎知識編

【世界遺産とは】
1972年第17回ユネスコ協会で「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(Convention for the Protection of the World Cultural and Natural Heritage)が採択され、地球上に存在するかけがえのない自然や文化的な価値を持つ遺跡を、世界の全ての人々の宝物として保護していこうという動きにより、指定されたものです。
 [1]目的
世界の文化遺産及び自然遺産を保護するために、保護を図るべき遺跡のリストアップを行い、締約国の拠出金からなる世界遺産基金により、各国が行う保護対策を援助するため
 [2]世界遺産リスト
文化遺産(380)・自然遺産(107)・複合遺産(19)を登録(数は1996年時点)
 [3]事務局
UNESCO
【タイの世界遺産】
◆世界遺産に登録されたもの
タイの世界遺産は4つです。詳細は、文化遺産3ヶ所と自然遺産1ヶ所になります。

文化遺産
 1.アユタヤ遺跡と周辺の歴史地区
 2.スコタイ遺跡と周辺の歴史地区
 3.バンチェン遺跡

自然遺産
 
1.トゥンヤイ・ファイ・カ・ケン動物保護区

◆タイ王国の締約履歴
 
国連加盟:1946年
 ユネスコ:1949年
 世界遺産条約:1987年9月17日 受諾
※タイは、2003年11月まで世界遺産委員会構成国(21ヶ国:任期6年)

※【タイの世界遺産】についてもうちょっと深く知りたい方は、「世界遺産を制覇しよう!Vol.1」を参照ください


2.世界遺産の紹介(バンチェン遺跡)

【プロフィール】
 登録名:
バンチェン遺跡(Ban Chiang Archaeological Site)
 指定年:
1992年
 登録理由:
現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または、少なくとも稀な証拠となるもの
【特徴】
東南アジア最古の農耕文明跡。先史時代の墓地遺跡。副葬品の指輪や斧、壷類など素焼きの彩色土器を青銅器時代(紀元前4000年)の製造とし、東南アジア文明の発祥説が唱えられ、世界的波紋を起こす。
【アクセス】
 バンコクから、北東へ約562kmに位置するウドン・ターニーから、更に東に50km行ったところにバンチェン遺跡は存在します。
 前回、ご紹介したアユタヤ遺跡との位置関係も含めて、右の地図をご覧ください。

◆バンコク−ウドン・ターニー間の交通手段
(1)航空:所要時間約1時間。航空会社にもよるが、日に1〜2便くらい。時間は必ずチェックすべき。

(2)鉄道:バンコクから、ノーンカーイ行きの特急、急行列車を利用して約10時間。

(3)バス:バンコクの北バスターミナルより出発のバスで約10時間。エアコン付が望ましい。


◆ウドン・ターニー−バンチェン遺跡間の交通手段(1999年調べ)
(1)ソウテウ(乗合バス):で、約1時間30分弱くらい。
(2)長距離バス:バンチェン行きのバスはないので、サコンナコーン行きに乗り、途中村への分岐点で降ろしてもらわないといけない。乗る前に確認しておくのが良い。
 

【観光スポット】


バンチェン遺跡及びその周辺図



■バンチェン国立博物館※写真提供:タイ政府観光
バンチェン遺跡の出土品を多数展示
 遺跡より発掘された出土品である陶器、銅器、ビーズなどが展示されている。1階は、バンチェンの村の文化、2階は出土品、別館は遺跡紹介。(近郊の遺跡も紹介されている)

開館時間: 9:00〜16:30 無休(1999年調べ)
入場料: 30B(要確認)


備考:一部コーンケンにある博物館でも、出土品が展示されているという。


■ワット・ポー・シーナイ写真提供:タイ政府観光
遺跡の発掘現場
 
博物館より徒歩20分。遺跡の発掘現場を見学できる。


備考:記念館は、整備中の可能性あり。


■マット・ミー
 イサーン独特の綿織物の生産を行っている村。
 


■バーン・プー・ルー
バンチェン様式の焼き物が作られている村。
 


ちょっと、郊外のみどころ

T.ウドン・ターニー
 19世紀末、タイ・フランス条約の結果できた町。ベトナム戦争当時は、アメリカ軍の基地があり、そのため急速な発展を遂げた。
 レジャー関連やバーなどは、基地撤退後、一緒になくなってしまったが、中心部は、商店街・ショッピングセンターから屋台・露店まで活気づいており、ちょっとした散歩にも良い町である。

■ノーン・プラジャック公園
昼間は家族、夜は恋人たちの憩いの場
 とにかく広い公園。その景観は憩いの場にふさわしく、花が咲き乱れる中、池や島がつり橋などで結ばれ、一周して歩くととても良い気持ちになれそう。人が多く集う場所なので、結構にぎやかで楽しい。

 


■プー・プラ・バート歴史公園
何の形?・・・奇岩で有名
 ウドン・ターニーより北西56km(バンチェンとちょうど反対にあたる)に位置する山。奇岩があることで有名。見物には2,3時間徒歩を要するので、それなりの覚悟が必要?!
備考:北バスターミナルよりバスが発車している。

開館時間: 8:00〜16:00(1999年調べ)
入場料: 30B(1999年調べ)

■ワット・プラタート・プラ・プッタバート・ブアボック
仏足石とそれを祀る白い仏塔
 プー・プラ・バート歴史公園より約1kmのところに位置する高名な仏教寺院。入り口付近の白い仏塔(長さ1.93m、幅0.9m、深さ0.6mの仏足石を祀る)は8.5m四方の台座、45mの高さというから迫力がある。毎年3月にはお祭りが開催され、参拝者でにぎわうという。
 


U.ノーンカーイ
 ウドン・ターニーより、バスや鉄道で約1時間。バンコクからは、ほとんどの場合、ウドン・ターニーに行く手段の延長上の終着駅が、ノーンカーイだと思っていただければほぼ間違いない。
 メコン川に沿った町で、タイ・ラオス友好橋でラオスとの国境超えができる。(徒歩では無理。車や乗合バスでイミグレーションオフィスを経由して初めて達成できるのダ!)
 ラオス語も通じるし、ベトナム系の住民地区(スィー・チェンマイ:ライスペーパー世界一の生産地)もあるという、小さいながらも様々な文化が触れ合うエキゾチックな町である。

■ワット・ポー・チャイ
メコンの川底から引き上げた像がある
 青銅製の胴体部分に純金の頭部という仏像が、大きな本堂の中に安置されている。もともとは、ラオスにあったものだという。メコンの川底から引き上げたという言い伝えがあるという。
 


■ワット・ケーク
バラモン僧の作り上げた幻想的な寺院
 バラモン僧のルアンプーの指導により、ラオス領で似た寺院を築いてから、メコン対岸に建立したという念のいれよう。緑が美しい庭園に、様様な像が無数に立ち並ぶ幻想的な世界が垣間見れる。ストーリーが新しく生み出されそうな迫力が素晴らしい。バラモン教と仏教の交わりが面白い。

開館時間: 7:00〜17:00 土日は18:00まで(1999年調べ)
入場料: 10B

■ワット・プラ・タート・バン・パーン
ラオス様式の35mの塔が聳え立つ
 洪水によって崩壊していた部分も1978年に修復され現在に至る。1559年、ヴェンチャンのジャヤチェッタ王が遠征してきて、インド様式からラオス様式に改修したと言われている。約35mを誇る境内の塔が有名。
 


■ホー族鎮圧記念碑
ホー族との戦いに勝利をおさめた記念と犠牲者の慰安を象徴する記念碑
 ノーンカーイの県庁の前にそびえる記念碑。1875年に、ラオスの軍勢として侵略を仕掛けてきたホー族との戦いに勝利をおさめた記念と犠牲者の慰安のために建造された。
備考:記念式典が3月5日に行われる。
 


V.コーンケーン

■プー・ウィアン国立公園
恐竜の化石発見
 ジュラ紀の恐竜の化石が発見されたことで有名。公園入り口には、出土された化石が展示されているビジター・センターがある。入り口には、恐竜の像があるのですぐ分かるはず。
 

【イベント・祭り】
せっかく行くなら、日程をちょっと修正して、イベントに合わせてみるのはいかが?
 10月22〜24日:バンチェン遺跡祭り(芸術・文化祭)
 手工芸品の展示や展覧会をはじめ、国際的なスポーツ競技、パレード、光と音のショー、舞踊公演、セミナーなどが開催される。

備考:
ノーンカーイでは、他にも10月に“メコン川タイ・ラオス対抗ボートレース”、11月に“ローイ・カトン”があるので、どちらかに引っ掛けた観光にすると良いかも。
 
【観光Tips】
・観光計画は・・・
 
 交通の便により回る個所が左右されるので、絶対に観光したい場所の中心に位置するところに滞在基点を確保するのがベスト。出来れば、基点に宿泊施設を確保するのが望ましい。バンチェーン遺跡、ノーンカーイ周辺を重視するなら、隣国ラオスとの組み合わせも面白い。
 
【遺跡周辺おすすめタイ料理】
[1]イサーン地方の料理
独特のスパイスの効いたイサーン料理。代表格は、ソムタムタイ、ゲーン・プルゥ、ラープウンセン、コエチャップ、ヌアヤーンイサーンなど。また米は、もち米が主流です。ちょっとクセのある味、でも病み付きになる味です。
[2]メコン川名物・・・巨大ナマズ(プラー・ブク)
ナコーン・パノムの方で有名。雨季のあたりが旬だそうだ。
 
【お土産】
 織物製品
 イサーン地方は、綿織物製品が有名。特にノーンカーイでは、パキトという特殊な織り方をする綿織物が有名である。また、コーンケンではタイシルクでも、マットミ・シルクという織り方のものが特産。
【日本のバンチェン遺跡】
考古遺物展示会
 平成11年9月7日(火)〜平成12年3月12日(日)の間、東京国立博物館の東洋館第1室においてバンチェン文化期約2〜1千年紀あたりの銅斧、ガラス製品、黒陶刻紋深鉢、彩紋台月付壷など11種、22点あまりが展示されている。

お宝鑑定団
 ちょっと昔流行った某鑑定テレビで、バンチェン遺跡の壷が鑑定されたのは知ってましたか?
 しかし、本物だったのですが彩色土器の中でも、金属が併用されていた頃の灰色土器で、出土数が多いのであまり価値がなかったらしく、大小2点で15,000円なり・・・。是非、本物を見て、目を養ってきて!
 

3.もう少し詳しく、タイの歴史を知りたい方へ

【遺跡について、もうちょっと】
◆バンチェン遺跡
 バンチェンの歴史は、先史時代なので、その詳細はまだ解明されていない部分が多い。
 初期の調査(タイ芸術局とペンシルベニア大学の共同調査:1966〜67年)では、約5000〜7000年前の遺跡とされ“世界最古”ということで世界的に注目を浴びるが、その後行われた第2次発掘調査(1972年)では1800〜3600年と言われるにとどまった。
 しかし、正式にタイの歴史として刻まれたスコタイ時代よりも以前に、農耕民族が生存していた明らかなる証拠としては、歴史的価値の大変高い遺跡なのである。未だ、“東南アジア最古の農耕文明”の発祥の地としても有名である。
 人骨、陶器、銅器など、出土品も多く、また遺跡の保存状態でも、タイの遺跡の中で群を抜いたレベルだという。素焼きの土器の独特の模様は、原始宗教を思わせる蛇がどくろを巻くような装飾に仕上がっている。詳細に分けると、初期は幾何学的な直線をベースにした黒い厚みのあるもの、後期は肉薄でクリーム時に赤い渦巻き模様である。
備考:バンチェン遺跡は、当初ラオスからの先住民によって発見された遺跡だが、彼らは歴史的価値を見出せなかった。そのため、歴史上の発見者は、アメリカの人類学研究者スティーブン・ヤングになった。
 
【タイの歴史】
さてさて、そろそろ歴史といっても語ることがなくなってきました。ここで、日本とタイの歴史なんて、いったらクライアントの皆さんに怒られそうですね。
Vol.4の歴史詳細については、アンケートでのリクエストをお待ちするとして、Vol.3では、タイの歴史上に起こるキーポイントを3つご紹介したいと思います。

◆仏教の伝播
 タイ王国成立以前では、9世紀にタートン王国というモン族の国家に上座部仏教が伝播したのが、現在のタイの地の歴史に現れる最初の仏教伝播です。
 正式に国家として導入したのは、1240年ごろ、スコタイ王朝からになります。

◆国号の歴史
 実は、シャム→タイという素直な流れじゃないんですよ!
1240年ごろ:「スコタイ王朝」
1351年:「アユタヤ王朝」
1768年:「トンブリー王朝」
1782年:「チャクリ王朝」
1855年以前には「シャム」と言われていた(このあたりの境は良く分からない)
1939年:国号をシャムから「タイ」に変更
1945年:国号をタイから「シャム」に変更
1949年:国号をシャムから「タイ」に変更
◆チャクリ王朝の歴史
1805年:ラーマ1世『三印法典』発布
1809年:ラーマ2世即位
1824年:ラーマ3世即位
1851年:ラーマ4世即位
1868年:ラーマ5世即位
1910年:ラーマ6世即位
1925年:ラーマ7世即位
1935年:ラーマ8世即位(ラーマ7世退位:1932年のクーデター「立憲革命」による)
1946年:ラーマ9世即位

 タイの近代史は、「立憲革命」の時に人民党を構成した文民グループ(プリーディー派)と軍人グループ(ピブーン派)の対立によって幕を開ける。1960年代までは、国王は政治に関与することが出来なかった。現代の国王の地位からすると考えられないでしょ?
 

【タイの世界遺産特集シリーズ】

  ■世界遺産を制覇しよう!Vol.1 【アユタヤ遺跡と周辺の歴史地区】
  ■世界遺産を制覇しよう!Vol.2 【スコタイ遺跡と周辺の歴史地区】
  ■世界遺産を制覇しよう!Vol.3 【バンチェン遺跡】
  ■世界遺産を制覇しよう!Vol.4 【トゥンヤイ・ファイ・カ・ケン動物保護区】




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