タイ料理屋さんに行ったことのある多くの人がする、いくつかの話があります。それは辛さのことであったり、お店の内装のことであったりと様々ですが、そんな話の最中、こんな台詞を聞いたり言ったりしたお憶えはありませんか?
「料理が運ばれてきたら横に野菜が付いているんだけど、あの野菜って、綺麗すぎて食べて良いのか一瞬悩むよねぇ。」
そうなのです。タイ料理の野菜はとても綺麗に装飾されているのです。野菜やフルーツを様々な形に見立てていくこの装飾技法は<カービング>はタイの宮廷料理から始まり今尚、発展し続けている技法です。カービングの効果は様々で、1)料理に美しさを加える、2)料理に彩りを加えて、食欲を引き立てる、3)料理に添える季節の花の代用品として使用するなどが挙げられます。今回は、タイ料理と並ぶこのタイ独自のアートを身近な野菜でも楽しめるように、その技法のいくつかを紹介したいと思います。

カービングは、ナイフで野菜を彫り込んでいって仕上げていきます。この時、使うナイフはカービングナイフと呼ばれ、いくつかの種類があります。一本のナイフでもカービングを楽しむことは出来ますが、ナイフを用途に応じて使い分けていくのもカービングの楽しみ方の一つと言えます。
1)握りが大きく、先端の尖った短い刃を持つナイフ
切れ目を入れたり、複雑な曲線を切る際に便利です。
2)握りが小さく、長く曲がった刃を持つナイフ
野菜や果物の種、または果肉、芯などの中をくり抜くのに便利です。
3)先端の尖った、真直ぐな刃を持つナイフ
野菜や果物に直線的な切り込みを入れたり、中身をくり抜いたりする際に便利です。
カービングでは、使うナイフのするどさが大変重要になります。刃の鈍ったナイフでは、切り口がつぶれてしまい、きれいな仕上がりになりません。
