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 生きているうちに、世界遺産をいくつ制覇できるでしょうか?
 こんな旅の楽しみ方もいいものです。
 さてさて、今回はその第2弾!【スコタイ遺跡と周辺の歴史地区】についてご紹介いたします。
 タイの歴史、最古の王朝時代遺跡の登場です。スコタイは、アユタヤと並んで歴史情緒の趣が漂う古都。遺跡、空、大地、すべてが一体となった湧き上がるような感動が感じられる世界遺産です。
 夕日の名所ということも、是非、脳裏に!
 また、スィー・サッチャナライ歴史公園は、観光とはいっても、時間の流れと共に穏やかな気分に浸りたい!という方にお勧めのスポットです。
※物件によって、スコタイの英語表記が【Sukhothai】と【Sukhotai】に別れます。この特集内でも、2つの表現を混在させますが、ご了承ください


.基礎知識編

【世界遺産とは】
1972年第17回ユネスコ協会で「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(Convention for the Protection of the World Cultural and Natural Heritage)が採択され、地球上に存在するかけがえのない自然や文化的な価値を持つ遺跡を、世界の全ての人々の宝物として保護していこうという動きにより、指定されたものです。
 [1]目的
世界の文化遺産及び自然遺産を保護するために、保護を図るべき遺跡のリストアップを行い、締約国の拠出金からなる世界遺産基金により、各国が行う保護対策を援助するため
 [2]世界遺産リスト
文化遺産(380)・自然遺産(107)・複合遺産(19)を登録(数は1996年時点)
 [3]事務局
UNESCO
【タイの世界遺産】
◆世界遺産に登録されたもの
タイの世界遺産は4つです。詳細は、文化遺産3ヶ所と自然遺産1ヶ所になります。

文化遺産
 1.アユタヤ遺跡と周辺の歴史地区
 2.スコタイ遺跡と周辺の歴史地区
 3.バンチェン遺跡

自然遺産
 
1.トゥンヤイ・ファイ・カ・ケン動物保護区

◆タイ王国の締約履歴
 
国連加盟:1946年
 ユネスコ:1949年
 世界遺産条約:1987年9月17日 受諾
※タイは、2003年11月まで世界遺産委員会構成国(21ヶ国:任期6年)

※【タイの世界遺産】についてもうちょっと深く知りたい方は、「世界遺産を制覇しよう!Vol.1」を参照ください


2.世界遺産の紹介(スコタイ遺跡と周辺の歴史地区)

【プロフィール】
 登録名:
スコタイ遺跡と周辺の歴史地区(Historic City of Sukhotai and Associated Historic Towns)
 指定年:
1991年
 登録理由:
(1) 人類の創造的天才の傑作を表現するもの
(2) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または、少なくとも稀な証拠となるもの
【特徴】
広大な地域に遺跡が点在する歴史地区、タイ族最古のスコタイ王朝(13〜15世紀)の都跡。
美術的な傾向はスリランカの影響が強い。
タイ文字の基礎を生み出した地と言われる文化的繁栄の功績も高い王朝。
【アクセス】
 バンコクから、北へ約447kmに位置します。東西約1.8km、南北約1.6kmに渡る城壁と三重の塀に囲まれた総面積45km2の広大な都域です。遺跡のある地域はムアン・カウ(=古い町)と呼ばれ、現在のスコタイ市街からは14km西方に位置します。
 前回、ご紹介したアユタヤ遺跡との位置関係も含めて、右の地図をご覧ください。

◆スコタイ遺跡までの交通手段(1999年調べ)
ソンテウ(トラックの荷台を改造した乗合形式バス)で、約30分(新市街〜歴史公園/5バーツ)

◆スコタイ市までの交通手段(1999年調べ)
(1)バス:バンコクからの直行便(約7時間/1日3本エアコン付)
  ※ピッサヌローク〜スコタイ(約1時間/終日30分毎
  ※バンコク〜ピッサヌローク(約5時間半/1日10本エアコン付:北バスターミナルより出発)
  ※チェンマイ〜ピッサヌローク(1日4本エアコンなし)

(2)飛行機:バンコク(約30分〜1時間)・チェンマイ(約50分)から直通便が1日1便就航
  ※ピッサヌロークへは、バンコク(1日5便)・チェンマイ(1日2便)

(3)鉄道:スコタイに駅はなく、最寄りのピッサヌローク駅下車
 (バンコクから6〜7時間/1日9本、チェンマイから5時間半〜7時間半/1日5本)
  ※急行などもあるため、料金・時間は異なります。
 

【観光スポット】

オレンジのランドマーク 赤のランドマーク
1 ワット・マハタート 1 ラームカムヘン大王記念碑
2 ワット・チャナ・ソンクラーム 2 ラームカムヘン国立博物館
3 ワット・トラパン・グーン 3 ター・パー・デーン堂
4 ワット・サ・シー 4 エレファント・ライド
5 ワット・シー・サワイ
6 ワット・マイ
7 ワット・トラクアン
8 ワット・ソラサック
9 ワット・ソン・カオ
10 ワット・トラパン・トーン
11 ワット・シー・チュム
12 ワット・プラ・パーイ・ルアン
13 ワット・サパーン・ヒン
14 ワット・チェトゥポン
15 ワット・トラパン・トン・ラーン
16 ワット・チャンロム

地図:(1)
■ワット・マハタート
空間美とスケールの圧巻、スコタイの王室寺院としての重要度は不動のもの
 城壁内の中央に位置するスコタイ遺跡の中でも、すべての要素において最も傑出した遺跡。特に、今にも空高く立ち昇りそうな白く巨大な立仏像が美しいといわれています。初代ポークン・シーインタラーティット王が建造した王室の菩提寺です。先端にハスのつぼみ型の飾りがついたスコタイ独自の仏塔(チェディー)、その周りをスリランカ・アユタヤ・クメールなど様々なスタイルの仏塔が囲み、その数は185個に及びます(プラーンというとうもろこし型をしたものがクメール様式、円錐形がシュリーヴィジャヤ様式)。仏塔の基部には礼拝するブッタの弟子たち、台座の上にはブッタの座像が並びます。また、18の聖堂なども併せて、荘厳なスケールで迎えてくれます。東側にあるレンガの土台に座る石の大仏像も見所のひとつで、これはアユタヤ時代に増築されたものです。
 遺跡の東側には、木造建築の宮殿があったとされる基台のレンガ跡があります。ちょっと想像力を働かせて幻の宮殿を心に描き、歴史のロマンに浸ってみては?

 注目: すべて(何が何でも、スコタイ遺跡に来たら、ここだけは立ち寄ってください!!)

地図:(2)
ワット・チャナ・ソンクラーム写真提供:タイ政府観光庁
 城壁内に入って、最初に目に付く遺跡です。


地図:(3)
ワット・トラパン・グーン
銀の池の小島に建つ仏塔

 ワット・マハタートの西側“銀の池”の小島に建つ、ワット・トラパン・トーンと対になっている寺院。スコタイ様式の仏塔と聖堂の土台が残っています。
 


地図:(4)
■ワット・サ・シー
水面に映える仏塔と厳かに佇む仏像の調和、優雅さでいったらスコタイで最高峰
  ラームカムヘン大王像の西側、城壁内の中央域にある大きな池の真中にある小島にそびえるスリランカ様式の仏塔(チェディー)。そして、そのたもとに厳かに佇む仏像(複製)があります。この「歩くブッタ」はスコタイ時代の仏像の典型的なスタイルです。ぽわ〜んと水面に浮いているような優雅さが幻想的な雰囲気を生む遺跡です。ここの池が、伝統行事である“ロン・クラトン”が催されるところです。

注目: 橋で島に渡れます!

地図:(5)
■ワット・シー・サワイ
クメール様式の塔堂が際立つ、もとはヒンドゥー教の寺院
 同心を持つ硬質赤土(ラテライト)とレンガの二重囲いの中に、とうもろこし型のクメール様式の塔堂が壮観に3つ並び、周囲の遺跡からその異質さを際立たせています。3つの塔堂はそれぞれ内室を持っていますが、中央の塔堂だけが聖堂と直結しています。実は、もとはヒンドゥー教の寺院として建立されたも寺院です。

注目: 塔堂に刻まれた浮き彫り

地図:(6)
■ワット・マイ
 


地図:(7)
■ワット・トラクアン
 


地図:(8)
ワット・ソラサック
 


地図:(9)
■ワット・ソン・カオ
 


地図:(10)
■ワット・トラパン・トーン
 ラームカムヘン博物館の東側にある“金の池”と呼ばれる大きな池の中央の小島に位置します。ワット・トラパン・グーンと対になっています。


地図:(11)
■ワット・シー・チュム
高さ15m、四方を囲まれた壁の中で鎮座する漆喰の仏像と向き合う迫力
 四方を壁に囲まれた空間(32m四方、高さ15mの建物「モンドップ」)に、高さ15m、両膝の間が11mの漆喰の仏像が鎮座しています。レンガに漆喰をかけられ、よく修復してあります。仏像は「アチャナ仏」と呼ばれる(ラームカムヘン大王の碑文による)そうで“悪魔を鎮圧している”といわれています。外部の熱気などから遮断された空間、間近に迫るひざに置かれた右手がリアルです。静粛?それとも荘厳?、透き通るような静けさの中、仏の立ち昇るような信念を感じる不思議な空間です。入り口の両壁にある通路への進入口のようなものの1つはスコタイ時代、王の緊急避難用通路として、第2の都市スィー・サッチャナライまでつながっていたと言われています。ワット・プラ・パーイ・ルアンから西へ1kmほどに位置します。
※通りの向こうの、レンタサイクルショップが便利(1日50バーツ)

注目: 壁の内部のトンネルに刻まれた絵や文字
(天井にはジャータカ物語を描いた線刻石版50枚があるのだが現在は未公開)

地図:(12)
■ワット・プラ・パーイ・ルアン
クメール様式のスコタイ最古の遺跡
 スコタイで最も古い寺院。クメール様式で造られた、ワット・マハタートに次ぐ重要な寺院です。城壁の外にあり、傷みが激しいものの、朽ち果てた雰囲気は歴史の醍醐味を我々に教えてくれます。12世紀末のクメール時代の街の中心地だったところに建っていたヒンドゥー寺院を格式高い仏教寺院に改修したものです。3つの塔堂は、現在1基だけとなっています。
※城壁内から来て、ここにくる途中にツーリストインフォメーションセンターがあります!

注目: 崩壊が進んでいるが、向かって左手の建物の4面にある4つのスタイル「座・立・涅槃・歩行」のブッタ像が有名

地図:(13)
■ワット・サパーン・ヒン
小高い山の頂上に立つ、12.5mの大仏像
 城壁の西に位置し、石を敷き詰めた参道を200m上り詰めた小高い山の頂上にレンガ壁を背にして右手を挙げて立つ12.5mの大仏像(アタロット仏)があります。展望もなかなか。「サパーン・ヒン」とは石橋を意味します。城壁内中央、ラームカムヘン大王記念碑の壁画には、大王が象に乗ってこのワットを参拝するシーンが描かれています。

注目: ラームカムヘン大王記念碑の壁画

地図:(14)
■ワット・チェトゥポン
弥勒仏像のレリーフが有名な寺院
 城壁の南側に位置し、弥勒仏像のレリーフが有名な寺院です。以前は、東西南北にそれぞれ「座・立・涅槃・歩行」のスタイルで仏像4体が置かれていましたが、崩壊には勝てず、現在では立像と歩行像のみが残っています。内部には、地元民から「プラ・シー・マリヤ」と呼ばれる未来像があります。

注目: 弥勒仏像のレリーフ

地図:(15)
■ワット・トラパン・トン・ラーン
スコタイ芸術の最高傑作といわれる壁画
 本堂の四方の壁面に施された漆喰細工が有名。西側には父や親戚に説教する仏陀(ブッタ)、北側には妻に説教するために戻ってきた様子がそれぞれ描かれています。東側には礼拝堂の跡。中でも、南側の壁に描かれた天女と共に降臨する仏陀の図はスコタイ芸術の傑作です。

注目: 南側の壁に注目(しかし、現在はわずかに漆喰が残るのみなので、あまり期待してはいけない)

地図:(16)
■ワット・チャンロム
仏塔(チェディー)とそれを支える象の彫刻
 釣鐘型のスリランカ様式の仏塔(チェディー)とそれを支える象というスタイルで有名です。周りを囲む象の彫刻は36頭。
 


地図:(1)
■ラームカムヘン大王記念碑
名君と称えられる、スコタイ王朝最盛期を築き上げた第3代ラームカムヘン大王のブロンズ像
 1279〜1300年に在位した第3代ラームカムヘン大王のブロンズ像。右手に経典を持ち、左手で人民に教えを諭すラームカムヘン大王が王座に座っている様子をあらわす、実物より約2倍の大きさのブロンズ像です。仏教の導入、タイ文字の創出、陶芸スワンカローク焼きを生むなど、文化普及を含む王朝最盛期を築いた王の偉業を今日に知らしめています。

注目: すごい偉業を残したのに控えめなその表情、権力というより人格の君子という趣

地図:(2)
ラームカムヘン国立博物館
発掘された遺跡の宝庫

 1964年1月25日に開館。発掘された美術品・骨董品を展示しています。公園として整備される以前の様子、身近に鑑賞できる仏像、クメール時代の陶器など、雰囲気よりも、より“好奇心”に忠実に応えてくれる空間といえます。

入場料: 30B(1999年調べ)
開館時間: 9:00〜16:00 写真撮影禁止(1999年調べ)
注目: スコタイ仏といわれる遊行仏像・ヒンドゥー教のリンガ(男根)とヨーニ(女陰)などの学術的資料など

地図:(3)
■ター・パー・デーン堂
スコタイ現存の建造物中で最古を誇る、アンコール・ワットの様式と同じヒンドゥーの神像
 硬質赤土(ラテライト)造りの小さなヒンドゥー教の祠堂。ワット・マハタートの北側に位置し、アンコール・ワットを建築したといわれているクメールのスリヤヴァルマン2世の時代に建造されました。階段を上がったところにある内部からアンコール・ワットの様式と同じヒンドゥーの神像が何体か発見されています。
 


地図:(4)
■エレファント・ライド
象に乗って遺跡見学
西の城壁の外側に位置します。ワット・サパーン・ヒンまでの30分コース(350B/1人:1999年調べ)、4つの寺院を回る1時間コース(600B/1人:1999年調べ)などが用意されています。

開館時間: 8:00〜20:00(1999年調べ)
注目:

ちょっと、郊外のみどころ

T.ピッサヌローク
スコタイ遺跡より東へ60kmほどの所にある、スコタイ遺跡へ続く最初の砦
※タイ国政府観光庁(TAT)もあります

■ワット・プラ・スィー・ラッタナ・マハタート
最も親しみのあるといわれる寺院、別名「ワット・ヤイ」
 ピッサヌロークで最も重要な寺院とされています。クメール様式の塔堂は高さ36m、巨大な立仏像と共に有名。現地では、「ワット・ヤイ」と呼ばれています。

入場料: 30B(1999年調べ)
開館時間: 8:30〜17:00(1999年調べ)
注目: 本尊に位置する仏陀像、チンナラート仏(タイで最も美しい仏像、その美しさはスコタイの宝、タイの宝。ポイント中のポイント中のポイント!!)
礼拝堂の木製の扉に刻まれた螺鈿細工(かなり有名らしい)

■ナーン川の風景
人々の営みを感じる川、ハウスボートが佇む水面
 ナーン川のほとりに佇むハウスボート。人々の生活感が伝わってくる心和む空間。一度来たことのあるような...そんなデジャブが、あなたにも?

注目: ナイトバザール<必見!空飛ぶ野菜炒め(パッブンファイデーン)>

■民芸博物館
ターウィー博士が収集した民芸品が展示
シーナカリン大学のターウィー博士が収集した民芸品を展示している博物館。食器・かまど等生活に密着した民芸品が多く集められています。

入場料: 無料(1999年調べ)
開館時間: 8:30〜16:30(1999年調べ)
注目: 向かいにある仏像鋳造所で、仏像を造る過程を無料で見学

U.スィー・サッチャナライ遺跡公園
 スコタイ遺跡から更に北へ80kmほどの所に、スィー・サッチャナライ歴史公園が位置します。歴代の王が直轄統治した第二の街です。スコタイ遺跡よりも、もっと静かな佇まいを覚える遺跡です。

■ワット・チャーン・ローム※写真提供:タイ政府観光庁
最も親しみのあるといわれる寺院、別名「ワット・ヤイ」
 釣鐘型のスリランカ様式の仏塔(チェディー)とそれを支える象というスタイルで有名です。周りを囲む象の彫刻は39頭。

注目: たまに、観光用の本物の象がいるらしい



■ワット・チェディ・チェット・テウ
混在する7種類の仏塔
 スコタイ様式のハスのつぼみ型の仏塔をはじめとする7種類(他に、ヒンドゥー教や大乗、テラワーダの各仏教、チェンマイのランナー・タイ王朝など)の仏塔、総数33基が混在します。それぞれの仏塔の壁には仏像が納められています。

注目: 壁画

■ワット・ナン・パヤー
滑らかな曲線を描くスリランカ様式の仏塔
 スリランカ様式の仏塔と礼拝堂があります。礼拝堂の壁に刻まれたレリーフは、植物のツルを浮かび上がらせたような精巧な文様が特徴的です。

注目: 礼拝堂の壁に刻まれたレリーフ(クッキーのようだと感じるのは私だけでしょうか?)

■ワット・カオ・パノム・プルン
拡がりゆく程よい眺め、目を閉じた仏像
 小さな丘の石段を登りきったところにある有名な寺院です。仏塔と列柱に囲まれた仏像が目を閉じて佇んでいます。ふと、同じように目を閉じたくなるような趣がある空間です。

注目: 目を閉じた仏像

■サンカローク窯址研究センター/コ・ノーイ窯/パ・ヤーン窯
スワンカローク焼きの窯跡
 スコタイ遺跡の北側にあるトゥリアン窯(ドリアンに型が似てるからという説もある)と同様、当時の窯跡が残っています。ここにある145基の中でも、特に保存状態が良いのがコ・ノーイ窯/パ・ヤーン窯であります。コ・ノーイ窯は巨大な窯跡も含め、博物館になっています。さらに800m北にサンカローク窯址研究センターがあります。巨大な窯跡、古いスワンカローク焼きの展示がされています。サンカロークは中国での呼び名“スワンカローク”がなまって発音されたものと言われています。
 


V.カンペーン・ペッ
 スコタイ新市街からバスで約1時間、約85km離れた所に位置します。
 カンペーン・ペッとは「ダイヤモンドの壁」という意味。スコタイ時代の要塞都市であった場所です。遺跡公園は城壁内と北西区域の2つのエリアに分かれています。また、クルアイ・カイ(卵バナナ)と呼ばれるバナナの産地でも有名で、10月上旬には“バナナ祭り”という収穫祭が行われる所です。祭りでは「ミス・バナナ・コンテスト」も催されて盛り上がります。とはいっても、まだまだ観光客の少ない静かな街です。

入場料: 城壁内と北西区域のどちらかで40B支払うシステム→半券は持ち歩くこと(1999年調べ)
※北西区域は、自転車・バイク・自動車だと通行料が必要になるので注意
開館時間: 6:00〜16:30(1999年調べ)

城壁内:

■ワット・プラケオ跡
スリランカ様式の仏塔、2体の座仏像とその手前にある寝釈迦像
 スリランカ様式の仏塔、2体の座仏像とその手前にある寝釈迦像が残る王室寺院です。バンコクのワット・プラケオに安置されているエメラルド仏が一時、ここに祀られていたとか。色褪せ朽ちてゆく仏像、白いごく最近に建造された仏像の対照的な姿が印象的と言えます。
 


■ワット・プラタート
遺跡公園の中で2番目に大きな寺院
 ワット・プラケオの東側に位置する寺院。砂岩と赤レンガで建造されたパゴダはカンペーン・ペッ様式です。緑色に彩られた大地映えて佇んでいます。
 


■カンペーン・ペッ国立公園
スコタイやカンペーン・ペッ王国の遺物、及び陶器が展示されている博物館
 サーン・プラ・イスワン像の実際物が納められている博物館。主に、スコタイやカンペーン・ペッ王国の遺物、及びスワンカローク焼きなどの陶器が展示されています。サーン・プラ・イスワン像の頭部と手はラーマ5世の時代に盗難に遭いました。現在は、ドイツのベルリン博物館に展示されているとのことです。

入場料: 30B(1999年調べ)
開館時間: 8:00〜12:00 13:00〜16:00 月・火・祝日は閉館(1999年調べ)

■サーン・プラ・イスワン
以前、“サーン・プラ・イスワン”が祀られていた場所
 現在、カンペーン・ペッ国立公園に展示されているヒンドゥー教の神シヴァ像“サーン・プラ・イスワン”が祀られていた場所です。
 


北西区域:

■ワット・チャーン・ロブ
ワット・チャーン・ロブとは、“象に囲まれた寺”
 小高い丘の上にたつ大きな寺院。68頭の象の彫刻に支えられたスリランカ様式の仏塔があります。残念ながら、現在象の彫刻は半壊していて鼻は欠けてしまっているといった状態です。後期スコタイ時代から初期アユタヤ時代に造られたとされています。
 


■ワット・プラ・シー・イリヤボット
高さ9mの立仏像
 寺院の裏手に回りこんだところに高さ9mの立仏像があります。スコタイ時代に造られ、寺院の壁には寝釈迦像、座仏像の細工も施されていたというが、現在は形を留めているのは立仏像のみ。
 


■ワット・プラ・ノン
非常に珍しい様式の繊細なデザインが彩る寺院
 現存の遺跡内では、非常に珍しい様式だとされています。何本もの柱を持った繊細なデザインが彩る寺院には、巨大な寝釈迦像が安置されてたと言われています。入り口から一番近くに位置する遺跡です。
 

【イベント・祭り】
せっかく行くなら、日程をちょっと修正して、イベントに合わせてみるのはいかが?
 11月初め:ロイ・クラトン
 スコタイ時代から受け継がれてきた「水の精霊に感謝を捧げる」伝統行事。ロイは「水に浮かべる」、クラトンは「灯籠」の意で、まさしく灯籠を川面に浮かべるお祭りです。バナナの葉でハスの花型の船を作成して、ロウソク・お線香・硬貨等を沿えて川に流します。タイ全土で行われる行事ですが、ここスコタイが発祥の地ですから、正真正銘、本場ものの灯籠流しなのです。参加者が毎回30万人を超える大規模行事です。
 遺跡群がライトアップされ、スコタイ時代を再現する演劇が催されます。周囲の堀・池には灯籠が咲き乱れ、闇夜には花火が上がります。水面と夜空のダブルで灯火が瞬き、揺れ動く、幻想的な一夜が繰り広げられます。
 しかし、11月初めといったら...もう終わったばかり!「もう一年待てっていうのか−」という声が聞こえてきそうなので、ここでとっておき情報をお伝えします。
 このロイ・クラトンを再現するイベントをタイ政府観光庁(TAT)ピッサヌロークオフィスでは開催しているそうです。開催日は申し込みに応じて随時開催なので、是非、問い合わせてみてください。本番同様に、遺跡を前に演劇を鑑賞しながらの食事、実際に灯籠流しも体験できるというイベントです。せっかくの旅行に良い思い出を咲かせましょう?!
 それでも、どうしても本物の伝統行事に参加したいという方は、もう一年待ってください! 
【観光Tips】
・ワット
 
「ワット」と名前に付く遺跡は、寺院を表します。

・崩壊が進むタイの遺跡、その中でも保存状態の良い遺跡を楽しみましょう!
 
アユタヤの前に栄えたスコタイですが、全体がレンガ造りのため、遺跡の保存状態は木造建築のアユタヤより良いのです。ましてや、クメール時代のものは石造りのため、より状態が良いという具合。古いからと言って、スコタイ遺跡をあなどってはいけないようです。

・城壁の外側の観光について
 
城壁の外側は人気が少ないので、できれば明るいうちに回るようにすると安心だと言われています。何事も念のため、ね?

・気候
 
気候はアユタヤ遺跡とほぼ同じ条件です。長く遺跡を見て回りたいのなら、やはり、必ず帽子を携帯するべきと言えるでしょう。また月並みですが、長袖のジャケットを1枚用意しておくと、寺院拝観の時の肌を隠すアイテムとして、また屋内のエアコン対策として役立つはずです。

・マナー
 
タイの国民の94%は、信仰心の厚い仏教徒。観光する寺院、つまりタイ人がまつり崇めているものに対しては、敬意をもって接する気持ちを忘れずに!!また、寺院での肌の露出は避けましょう。そして、女性が僧侶に触れることは厳禁です。気を付けましょう!
 

【遺跡周辺おすすめタイ料理】
 宿泊施設なども発達しているため、タイ料理限らず何でも食べれてしまうスコタイ。
しかし、やっぱりタイ料理をおすすめします!
タイ料理全般がそろう地域なので、これぞというメニューはかえって難しいのですが、割とおいしいと紹介されているレストランの代表メニューを以下に取り上げてみます。

 [1]タイスキ
 [2]雷魚などの川魚料理
 [3]野菜をふんだんに使った炒め物
 [4]ピッサヌークのナイトバザールの屋台料理

 などなど。
 

【お土産】
 スコタイのお土産の特徴。それは、工芸品にも歴史と伝統が息づいていること。
 [1]スワンカローク焼
 レプリカですが、地元の職人の手による手作り作品です。素朴な感じがする陶器で、青磁や鉄絵などどれも硬質で艶が美しいです。元はスコタイ王朝時代にラームカムヘン大王が中国の元朝から陶工を呼び寄せて焼かせたもので、日本でも江戸時代から宋胡録(スンコロク)焼きとして知られている陶器です。
 [2]ハッシアウ村の織物
 かつてラオスからの移民である少数民族が、腰巻などにして日常の生活用品として活用していたもので、注目され始めたのはごく最近のことだそうです。横縞と幾何学的な文様を鮮やかな彩りで表現する織物です。タイっぽいデザインと一目瞭然な逸品です。
 [3]金細工
 スコタイ時代には装飾品として作られていました。ワット・ナンパヤーに残る植物のレリーフなどスコタイならではのデザインが人気です。

 他に銀製品などもあります。最近はシルバーものが、日本でも流行っているので、お土産にいいかもしれません。

.もう少し詳しく、タイの歴史を知りたい方へ

【歴史】
◆スコタイ王朝
 スコタイ王朝は1238年に成立した、タイ族最古の王朝です。
 アンコールワットなどの遺跡で知られているカンボジアを拠点としていたクメール帝国の凋落とともに内乱が発生、これを平定する形で、1238年に2人のタイ族の首長がこの地を支配していたクメール族を倒しスコタイ王朝が成立しました。初代王はポークン・シーインタラーティット称しました。
 クメールの影響を強く受けており、クメール王朝がアンコール・ワットという衛星都市を周りに配置していたように、スコタイ王朝も3つセットで衛星都市を持っています。その3つの衛星都市とは、“カンペーン・ペッ”、“ピーマイ”、“スィー・サッチャナライ”の各都市にあたります。
 スコタイは“自由の夜明け”または“幸福の夜明け”を意味するといわれています。そして、初代王の弟である第3代ラームカムヘン大王時代には、軍事力、高度な政治体制ともに最盛期を迎えます。クメール文字を改良したタイ文字も考案、セイロンから伝来した上座部仏教の普及、中国元朝に学ばせた陶芸など数々の文化的繁栄をも成し得たいにしえの都です。
 しかし、ラームカムヘン大王の後、次王のルータイ王は仏教の布教には貢献したものの、その頃から国勢は弱まり、1378年にはアユタヤ王朝に従属する形で統合されてしまいました。
 140年間という長くはありませんが、“意味のある”歴史を刻んだ王朝として知られています。

◆タイの歴史におけるアユタヤ王朝の位置
 1238年から始まったタイの歴史において、スコタイ王朝は最初の王朝になります。
 スコタイ以降のタイの歴史の概要については、「世界遺産を制覇しよう!Vol.1」において説明しましたので、大まかながらご理解いただけたと思います。
 さて、今回の《世界遺産を制覇しよう!Vol.2》においては、ちょっと視点を変えて、スコタイ王朝以前のタイの歴史について記述したいと思います。(まぁ、正確に言うとタイ王国が立国されていないので、“タイの領域が存在した地域の歴史”という感じの表現が適切なのかもしれませんね)

●タイの歴史の流れ:概要
 [1]ドヴァーラーヴァティー王国
 7〜11世紀にモン族が立国。ナコーン・パトムをはじめとするロッブリー、ウー・トーン、ラーチャブリーなど現在のバンコク周辺の地域を中心に、最盛期にはチャオプラヤー・デルタの大半が支配域にあったと考えられています。タイ全土からその関連遺跡は発見されてはいるが、その実態はまだつかめていません。
 [2]シュリーヴィジャヤ王国
 7〜14世紀にインドネシアのスマトラ島東部にあるパレンバンを中心に立国された仏教国。東西貿易の中心拠点として重要な役割をもって栄えました。最盛期には南部タイを含むマレー半島を支配したと言われます。タイ南部にあるチャイヤーと言う町周辺からジャワ様式に類似した仏像は多く発見され、この周辺が帝国の都だったとする説があります。しかし、この王国の実態もまだつかめておらず、諸説が多く混在しています。
 [3]クメール帝国
 9〜15世紀に栄えたクメール帝国。アンコール・ワットで有名な帝国です。現在のカンボジアを中心にベトナム、タイ、マレーシアの領域まで影響を及ぼす偉大な帝国を興しました。特にタイ東北部にはクメール様式の寺院や遺跡が色濃く点在しています。

そして・・
 [4]スコタイ王朝
 1238年より、タイ族が先住民族を破ってタイ北部のスコタイに建国した王朝です。

【タイの世界遺産特集シリーズ】

  ■世界遺産を制覇しよう!Vol.1 【アユタヤ遺跡と周辺の歴史地区】
  ■世界遺産を制覇しよう!Vol.2 【スコタイ遺跡と周辺の歴史地区】
  ■世界遺産を制覇しよう!Vol.3 【バンチェン遺跡】
  ■世界遺産を制覇しよう!Vol.4 【トゥンヤイ・ファイ・カ・ケン動物保護区】



  
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